2019年04月01日

2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)

連日広大な中洲を歩きまわり、ついに両足の裏に4cm大のマメが出来てしまった。痛くてかなわないので、安全ピンを買ってきてつぶす。


「(不死の妙薬が入った)壺祭り」を意味するクンブメーラ。
2019年は、1月15日から始まった。この期間のサンガムでの沐浴で、あらゆる罪が浄化されると信じられている。
全祭り48日間の会期中、新月や満月にあたる日が特別な日とされ、中でも2月4日の新月の日は「マウニ アマワセヤ」といい、最も縁起が良いとされた。
(早い話が、その日を目指して旅程を組んできた)
2月4日の前日からヒンドゥーの巡礼者たちが爆発的に集まってきており、何処もかしこも人、人、人・・・物凄い数に膨らんでいた。
インド中から、「マウニ アマワセヤ」の日に向けて続々と集まってきているのだ。


シャヒスナン(ロイヤルバス)の日程と大まかな意味。

1 マカール・サンクランティ 2019・01・05   収穫祭・太陽の崇拝 (最初の聖者の特別な沐浴)
2 パウシュ プルニマ  2019・01・21  冬の最後の満月の日
3 マウニ アマワセヤ  2019・02・04 新月・沈黙の日 (2回目の聖者の特別な沐浴)
4  バサント パンチャミ 2019・02・10   春の到来  (3回目の聖者の特別な沐浴)   
5 マギー プールニマ  2019・02・19 マガ月の満月の日  
6  マハ シヴァラートリ  2019・03・04  新月・ シヴァの大夜



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ピークの時間に宿から出発していたのでは間に合わない。
当初の予定では、前日のうちにサンガム側に渡り、(前出の)イタリア人ババたちがいるテントに泊まらせてもらうつもりで、その了承も得ていたのだが、宿のインド系カナダ人のアニールが同行を求めてきて、結局、サンガム近くの川縁で野宿することに。

ところがその地面が濡れており、寝袋が敷けないのだ、、、
アニールが、敷物を探してくると言って、群衆の中に消えた。

小一時間経ち、汗だくになってゼイゼイ言いながらアニールが帰ってきた。
額に傷をつけ、手にピクニックシートを握りしめて。

聞くと、「最後の一枚を、幾らだ何だと皆が寄ってたかっていたのを、大枚はたいて奪い取って来たのだという」

良くやった、でかしたぞ!
と言いたいところだったが、自分はこの場所がトイレから遠いことと、写真撮影に適した場所でないことに気がついていた。

自分は、アニールに別れを告げた。
「有難う、ではピクニックシートはもらっていくよ」
「グッドラック」「またな、宿で会おう」

2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)


2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)



アニールと別れたのは、これから現れるだろうナガババたちの行進を間近で撮るためだった。
そのためには、網が張られて身動きが取れなくなりそうな、この木柵を超えた向こう側に居なければならないと察した。
アニールは、あっち側にいても警察に排除されるだけだ、オレは分かっている、聞いたし見たんだからというのだが、自分は過去の経験を踏まえてそう考えているのであったし、自分は沐浴しに来たんやなくてあくまで写真を撮りに来たんや、こっちにおっては写真撮れんがな、間に合わん、あっちはトイレにも近いしな、いざっちゅう時に紛れて用を足せる場所も見つけてあるさかい、大体ここでは寝れんやろ、こんな足も伸ばせんざわついた密集地で・・・(これがうまく伝わらんとよ、情けないことに自分の英語力では、、)



日付が変わっった。
奴は、ひとりで沐浴してるんだろうな、今時間…

ピークはおそらく明け方の数時間前後だろうと、砂地のスペースに寝袋を敷き一寸でも眠ろうとした。
がしかし、神経も立ってる上、LEDの灯りが電照菊の様に煌々と照らされている、この人ごみの騒がしさの中では、(きついアルコールでも流し込まない限りは)眠れるはずはないのであった。 無論この場所はアルコール禁止





2019インド旅・アラハバード・クンブメーラ その7 (コンデジカラー編)



明け方3時ごろ、警察や警備が大勢現れて回りが慌ただしくなった。
あ~もう眠れん、、
そろそろ出てくるか、まだか、まだなのか・・・。


続く




翌日の当局による発表では、「マウニ アマワセヤ」の午前0時から9時までの間に1800万以上の人々が沐浴をしたという。
1月15日に始まったクンブメーラの人出はすでに1億2000万人を超えており、閉幕する3月4日までの予想来場者数をすでに上回っている・・・と。






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